#1 ボノボ

ボノボ:ところで、ボノボってなにさ

人間ってチンパンジーが祖先っていわれてるけど、ボノボっていうおサルとも同じくらい近い種にあたるんだ

ボノボ:チンパンジーの方が知られてるみたいだからチンパンジーにしてしまえばいいのに

ボノボ:実はね、ここでは君の世界について書くんだよ。それってときどき批判することもあるってことなんだ。だけど、人間はチンパンジーを猛獣としているから、僕がチンパンジーの立場になってしまうと色々と不都合なことがあるんだ、だって彼ら同じ人種同士で争うし、共食いも躊躇わないもん

確かに、共食いするような生き物に人間のことどうこう言われる筋合いはないね。ボノボはどうなの?

ボノボ:僕たちももちろん生き物だから、喧嘩するときもある。だけど、緊張が高まる前に、ニャンニャンするから、それが潤滑油になって関係を解せるんだ。これは性関係ないからね

すごい社会だね。俺たちは、おおっぴろに不特定多数の人とニャンニャンすると社会が維持できなくなっちゃうから、夜や個室でするよ。でも君たちは、その代わりご飯を隠れて食べるんでしょ?

ボノボ:他のおサルは自分のを横領するみたいだけど、僕たちは違うんだ。僕たちは食料が豊富な場所で育ったから、相手に分け与える習慣があるんだよ。ま、たまに自分のものにしちゃうサルもいるけどね

そっかー、まるで俺たちと同じような世界だね、コミュニケーションの仕方を除いて笑

ボノボ:今度は、ボノボとチンパンジーとヒトの関係についてまた話すよ